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鞍陵会の皆様におかれましては、日頃から本校の充実発展のため鞍陵会
奨学財団の奨学金制度をはじめ、物心両面での御支援をいただいております
ことに対しまして、厚く御礼申し上げます。
私は、今年度から校長を務めます田中 憲育(たなか のりやす)と
申します。
六年前に教頭として二年間本校で務めさせていただいた後、五年ぶりに
戻ってまいりました。
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私は本校の卒業生ではありませんが、鞍手高校を愛する気持ちは同窓生に負けない自負がございます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
ここで、令和六年度の管理職人事異動について御報告いたします。
有吉弘幸(ありよし ひろゆき)前校長は、校長としての役職定年を迎えられ、北筑高校の教諭として
赴任されました。
金田 大吉(かなだ だいきち)副校長も、副校長としての役職定年を迎えられ、今年度から鞍手高校
定時制の教諭として赴任されております。後任には直方高校から土谷 圭亮(つちや けいすけ)副校長が
着任しました。また、今年度二年目になります。
石ア 利治(いしざき としはる)参事兼事務長、三年目となります野口 久仁(のぐち ひさのり)教頭
は継続してその職を務めます。
今回は、昨年度の教育活動の概要と、今年度の学校経営方針についてお話させていただきます。
今春卒業した生徒の進路につきましては、国公立七一名、私立大学三八五名(延べ)です。さらに短期大学・
専門学校・公務員などにも多くの合格者を出しており、様々な分野で頑張っています。
また、部活動でも文化部・運動部ともに多くの部が成果を上げ、特に令和五年度福岡県高校総体学校
表彰におきまして最優秀校の栄冠を勝ち取り、本校の目指す「文武両道」の精神を見事に実践してくれ
ました。
その一方で、生徒定員の確保に関する課題は依然予断を許さない状況にあります。
私は、地域の子どもは地域で育てていくべきだと考えています。そして、他地区への生徒流出を防ぐには、
在校生の学校満足度、学校に対する帰属意識の向上が不可欠であると考え、今年度の教育方針を定めました。
その根本となるのが「3つのガク力」《【学力】・【岳力】・【楽力】》の育成です。
【学力】は文字どおりの学力であり、社会人として必要な知識・技能を習得させ、自らが学びに向おうと
する力を育成します。
【岳力】《「岳」には頂上に向かうという意味があります。》では、現状に満足せず、貪欲に「てっぺ
ん」を目指そうとする力。困難に立ち向かい、辛抱強く歩みを進める力(諦めない気持ち)を育成します。
【楽力】とは、私の「学校は楽しい場所であるべき」という信念のもと、学び中に「楽しみ」を見つけ
出す力を育成することです。生徒諸君には、「楽しさ」というものは与えられるものではなく、自らで生
み出すものだと認識してほしいのです。
また、生徒は学校行事で必ず成長します。学校行事は積極的に実施します。特に現代の生徒は、
コロナ禍の影響が残る生徒であり、これまで、協調性やコミュニケーション能力、リーダーシップを
発揮する機会が制限されてきました。だからこそ、企画運営等は可能な限り生徒の手に委ね、失敗
を恐れず小さな「成功体験」を積み上げて自己肯定感の向上に繋げていきます。
これらの学校の教育活動を通じて、「楽(らく)ではないけど楽しい学校」を目指します。この言葉は、
本校三十一代校長 清澤 亨先生のモットーでした。
さらに、今年度「気品溢れる鞍高生たれ」をスローガンとしました。「気品」とは、内面の美しさが
上品な印象となって醸し出されるという意味です。本校の生徒諸君は、すでに高校生レベル以上の
スキルを身に付けてはいますが、それにさらに磨きをかけ、「品の良さ」や「格の違い」を同世代の
若者に大いに見せつけ、筑豊、福岡県さらには日本の高校生をけん引するような強烈なリーダー
シップを有する生徒を育成したいと意気込んでおります。
私は鞍手高校のこれまでの「伝統」に学び、そこから新たな「躍進」を目指し学校運営に努めてまいり
ます。
今後とも本校の教育活動に御理解いただき、温かい御支援を賜りますよう切にお願い申し上げまして
挨拶とさせていただきます。 |
福岡県立鞍手高等学校 校長 田中 憲育 |
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過去の学校長挨拶・・・
「ご挨拶(原田校長)」 2020年(平成32年)8月 5日掲載
「ご挨拶(清澤校長)」 2019年(平成31年)4月25日掲載
「ご挨拶(清澤校長)」 2018年(平成30年)5月15日掲載
「ご挨拶(清澤校長)」 2017年(平成29年)5月29日掲載
「着任のご挨拶(清澤校長)」 2016年(平成28年)5月11日掲載
「着任のご挨拶(山下校長)」 2014年(平成26年)5月14日掲載
「着任のご挨拶(花岡校長)」 2012年(平成24年)4月18日掲載
「公式ホームページ開設のご挨拶(井藤校長)」 2011年(平成23年)4月 1日掲載
「新年(平成24年)のご挨拶(井藤校長)」 2012年(平成24年)1月12日掲載
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