本年３月に定年退職された清澤 亨前校長の後任として
鞍手高校第３２代校長に着任いたしました、原田 幸蔵で
ございます。
鞍陵会の皆様には、日頃から母校の発展のために、物心
両面にわたり御支援をいただき誠にありがとうございます。
学校を代表し心より御礼を申し上げます。
私自身本校第３２回の卒業生でもあり、また、高大接続
改革という高等学校教育にとって大変重要な変革期に、母
校の校長を務めさせていただく事を大変光栄に感じると共
に、責任の重さに身の引き締まる思いをいたしております。
教員としての母校勤務は、平成元年度から平成５年度迄
の５年間でしたので、今回２６年ぶりの勤務ということに
なります。
本年度は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため４月の
始業式、入学式は実施できず、生徒と共に校歌を歌うことも
できずに いますが、自信と誇りをもって校歌を歌うことの
出来る生徒を、今後もしっかりと育てたいと思います。
学校の現状としましては、文部科学省から平成２４年度より指定
を受けております「スーパーサイエンスハイスクール（ＳＳＨ）」が、第Ⅱ期の４年目を迎えています。
また、平成２７年度から指定を受けておりました「スーパーグローバルハイスクール（ＳＧＨ）」について
は、昨年度をもって指定を終了しました。
これまでＳＳＨ、ＳＧＨの両事業で培ってきた課題研究の取組を、平成３０年度から県指定を受けた「グロ
ーバル人材育成強化校」事業で実施している英語イマージョン教育に連動させています。
先日、新聞社の取材を受け「ＳＤＧｓの視点で考える、高校生のグローバル人材教育」を展開している学校
として紹介されました。
このように本校の課題研究を核とする先進的な探究活動は全国からも注目されており、令和元年度に福岡県
の未来をリードしていく学校として、「福岡県とびうめ教育表彰 最優秀校」に加え「福岡県教育文化表彰団
体賞」を受賞しました。
本年３月卒業の生徒（７２期生）の進路先については、宮崎大学医学部医学科、大阪大学他国公立大学８９
名、早稲田大学他私立大学４１７名、短期大学、専門学校、公務員等、全国に広がっています。また、部活動
においても全校生徒の約８０％以上が所属し文武両道に励んでいます。
次代を担う本校の卒業生たちは、校訓｢質実剛健・自学自習」、校是「たくましき前進者たれ」のもとで、
未来の社会において必ずや力を発揮して活躍し､世界の発展に貢献できる人材として羽ばたいていくものと
信じています。
鞍陵会の先輩の皆様方には、今後とも後輩の在校生たちを見守り､ぜひ叱咤激励をしていただきたいと存じ
ます。
今年、学校創立１０３年目を迎えますが、次の百年に向け、鞍陵会の皆様方の更なるご支援・ご協力をお願
いし、挨拶といたします。
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