鞍手高校第31代校長として3年目となります清澤 亨です。鞍陵会の
皆様には、日頃から母校の発展のために、物心両面に渡る暖かいご支援をいただき、まことにありがとうございます。特に昨年度(平成29年度)は、本校創立百周年の記念すべき年にあたり、10月28日には、各回幹事の方をはじめ、多くの同窓生の皆様のご臨席を賜り、厳粛かつ温かい雰囲気のなかで、鞍高らしい記念式典を実施することが出来ました。また、記念講演会、演奏会、野球対抗戦、文化祭、大運動会と続いた百周年記念の諸行事には、多くの皆様の参加並びに応援をいただきました。新たな鞍高百年に向け、良いスタートを切ることが出来たと考えています。
さらに、ハード面で百周年事業の中核となる、「講堂兼用の多目的アリーナ」の建設が、現在急ピッチで進んでいます。同窓生をはじめ多くの皆様から貴重なご寄付を頂きましたこと、改めて感謝申し上げます。竣工予定は平成31年1月です。
学校の現状としまして、本校は文科省からU期目の研究指定を頂き通算7年目を迎える「SSH(スーパーサイエンスハイスクール)」及び指定4年目の「SGH(スーパーグローバルハイスクール)」の取り組みにより、全国からも注目されています。この両指定を受けている高校は、九州では本校のみです。今年の生徒の進路先も、大阪大学他国公立大学85名、同志社大学他私立大学255名、短期大学、専門学校、公務員等、全国に広がっています。一方、昨年度から本年度にかけて、吹奏楽部、放送部、弓道部が全国大会へ、空手部、ラグビー部が九州大会へ進むなど、全校生徒の約80%以上が部活動に所属し、文武両道に励んでいます。
変化のスピードが速い、先行き不透明な現代だからこそ、「質実剛健・自学自習」の校訓と「たくましき前進者たれ」という校是が、本校の不易の精神として、継承されなければならないと思います。さらに、本年度県教育委員会から「グローバル人材育成強化校」に指定されるなど、先進的な取り組みにも臆せず挑戦し、鞍手高校が発展し続けることが、この地域、そして日本の発展につながるものと信じています。101年目以降の次の百年に向け、鞍陵会の皆様方の更なるご支援・ご協力をお願いし、挨拶といたします。
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