鞍陵会(旧制鞍手中学校同窓会・福岡県立鞍手高等学校同窓会)
会長の挨拶
◆ ◆ ◆ 平成31年度を迎えて ◆ ◆ ◆                         
永富会長写真  鞍陵会会員の皆様、気持ちも新たに新しい年度をお迎えのこととお喜び申し上げます。

 母校創立百周年の中心行事とも言うべき記念式典から、早や1年半が経過いたしました。目を閉じると、百年間変わることなく受け継がれた鞍高魂を存分に発揮して、見事な姿勢で式に臨んだ現役の鞍高生たちの姿が目に浮かび、今もあの日の感激が即座に蘇ります。

 そして今年初めに、百周年記念事業の目玉とも言うべき多目的アリーナがついに完成し、初の行事として3月1日に第71回卒業式が厳粛に挙行されました。その後、多目的アリーナは生徒たちへの公募を元に「鈴懸ホール」と命名され、4月15日の創立記念日に落成式が執り行われました。

 思い返せば6年前、有吉威元会長が鞍高にもう一度講堂をと提唱され、その思いを継がれた坂井公明前会長が県との折衝を始められました。建設が具体化してからは、会員の皆様に各卒業回負担と個人・団体募金を呼びかけましたが、皆様の献身的なご協力のおかげにより、1億5千万円の目標金額を超えることができました。百周年実行委員長として、この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。有吉前々会長、坂井前会長ともに落成を見ることなく他界されましたが、きっと天国から晴れの式典をご覧いただいたことと思います。

 さて母校では、科学技術系の人材育成を目的とした文部科学省肝煎りのスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業が、平成29年度から二度目の指定を受けて順調に進んでいます。海外研修や筑波研修など様々な環境で学んだり、課題研究を通してじっくり時間をかけて知的好奇心を満足させたり、小中学生対象の理科実験教室で地域に向けて鞍高教育を発信したりと、生徒諸君にとって実に充実した事業が展開されているようです。

 一方、平成27年度から始まったスーパーグローバルハイスクール(SGH)事業は、今年度で最終年を迎えますが、海外研修や京都研修、大学訪問やフィールドワーク、プレゼンテーションやディスカッションの訓練、これらを通して国際社会でグローバルな活躍ができる人材が着実に育っています。SSH同様に来年度以降も、継続指定によってさらなる人材育成と地域活性化を目指しています。

 現在、SSHとSGHの両事業に指定されている高校は九州では鞍高だけなのですが、このことは福岡県の教育界を牽引するリーダーとして、鞍高が文部科学省や県教育委員会を始めとする多くの関係機関から評価されていることの表れであると言えるでしょう。まさに創立百周年を経た母校の輝かしい躍進ぶりであると誇りに思います。

 百年を越える歴史を持つ高校は県下に数多く存在しますが、創立以来その立地を変えなかった高校はそう多くはありません。鞍陵の丘に根を張ったプラタナスの木々はきっと、百年間に亘る母校の発展を見続けて来たはずです。私たちの母校が、新しい時代に相応しい教育の構築と人材の輩出を目指し、次の百年間に向けてさらに着実な歩みを重ねて行ってほしいと願うばかりです。

 元号が来月には令和に変わります。私たちの母校も、大正、昭和、平成と3つの時代を生き抜いて来たことになります。新しい時代においても本校が地域の拠点校として輝き続けるよう祈念し、年度当初のご挨拶といたします。



平成31年(2019年)4月吉日  鞍陵会 会長 永冨 政英

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